「美神に祝福されている」

・・・そんな気がします。

北城は京都市立芸大の油画の博士号取得第一号。

その博士論文に

描こうとする景色などの対象物・・・その形体のみならず、温度や湿度、風など非視覚的情報を

含めて、自分の中に入って来る・・・と言います。

非常に早いスピードで水彩・パステルなどで素描を描きます。

そして、油画のキャンバスに向かう時にはその素描を書き写すことなどせず、

すでに「自分の中に入って来ている」イメージを、その卓越した色彩感覚とともに迷うことなく一気に描き上げます。

「迷った形跡が一切ない」勢いのある筆致で描かれた作品は清々しく心地よいものです。

この作家に美神から与えられたギフトですね。

♠︎オマケ情報 : 北城は大原美術館で最も絵葉書が売れている作家だそうです。

♥︎耳より情報 : 弊廊での2008年制作の作品は、この大原美術館収蔵作品と(2006年に児島虎二郎旧アトリエでARKO2006として滞在制作)と

　　　　　  　近い年度・同じタッチで描かれている貴重な作品です。しかも・・・個人所有、収蔵が可能なサイズ!!

                　 *尚、2017年制作の作品は、この頃の描き方やテイストを弊廊から作家にリクエストして制作してもらった作品です。